いよいよ新蕎麦の季節到来。紫仙庵ではお馴染みの北海道摩周産の新蕎麦が入荷しました。
(北海道は5月に種が蒔かれ本州では8月に、そして約90日で収穫となります)
今年は天候不順の影響を受けてあらゆる作物が不作と言われていますが、蕎麦も例外ではないようです。蕎麦は花が咲き実がなる頃ちょうど台風の発生時期と重なります。従ってその収穫量が毎年安定しません。毎年収穫前にある程度の量の確保を生産者にお願いする状況です。余談ですが蕎麦の国内産自給率は驚くほど低く、海外(アメリカ、中国、など)に依存している状態です。従って国内産の良質な蕎麦は大変貴重になっています。
蕎麦はタテ科の植物で、通常呼ばれている「蕎麦」は普通種です。特徴としては在来種が多い。これは蕎麦の受粉形態が自家受粉ではなく他花受粉(違う花のおしべの花粉がめしべに運ばれ受粉)であることから自然交雑が起こりやすく在来種が多くなる。従って他では見られないその土地に適した固有の品種が生まれるのです。一方品種を管理し固定化した、いわゆる登録品種の蕎麦は徹底した管理の下作られます。代表的な品種は北海道の「キタワセ」茨城県の「常陸秋蕎麦」長野県「信州大そば」など。
紫仙庵では9月6日(日曜日より)北海道摩周産キタワセ種の新蕎麦をご提供します